タカラトミー・トミカNo.121 全地形対応車 レッドサラマンダー/エクストリームⅤ
2017年 04月 03日
インプレッサパトカーに続いて3月のロングトミカ新車は、これまた期待を裏切って、というかまさかのラインナップだ。その名も日本に1台にしかない消防救助車両、レッドサラマンダーだ。
この装備は2011年の東日本大震災を契機に導入された車両で、国が導入し愛知県の岡崎市消防本部に運用を委託している状態になっている。この辺の考え方はおなじく全国の主要消防本部に配置されている拠点機能形成車にも同じことが言える。なぜ岡崎市に配備されているかというと、既に様々なところで予想されている南海トラフの大地震が来たとしても津波の被害の恐れがない、東日本と西日本の両方で起こりうる大規模災害に対して迅速に対応が出来るというのが理由だそうだ。
この装備の主たる任務は大規模災害時における救助、捜索だ。通常の消防車両では進入できない泥濘地、瓦礫の山でも入っていけるよう幅広のゴムクローラを装備している。全長は8.2mと意外にもコンパクトであるが、重量は12tある。動力は7240ccディーゼルエンジンで、路上最大速度50km/hを発揮する。超濠能力は2mまで、また水深1.2mまでは走行が可能だ。1両目、というか前部キャビンには4名が、後部キャビンには6名が搭乗可能である。
もともとはシンガポールのSTエンジニアリングが開発したExtremeⅤという製品で、この個体はもちろん世界各国で導入実績があり、軍用車両としても導入されているようだ。
デフォルメの得意なトミカであるが、このモデルはほとんどそのままのスタイルで再現されており、やたらずんぐりしているように見えて実物もずんぐりしている。顔つきもしっかりと再現されており、彩色をしっかりすればかなりリアルに仕上がる事だろう。足回りは可動するが動きは固めで、これを転がして遊ぶのはなかなか子供には難しいのではないか。
接合部も可動するが、セミトレーラーのように切り離すことはできない。これは推測だが、全部キャビンの後部にエンジンが載っており、この頑丈なシャフトを介して動力が後部キャビンに伝わっているのではないかと思う。つまり後部キャビンは前がいなければなんの役にも立たない。
by gramman
| 2017-04-03 23:15
| ミニカー
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