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タカラトミー・トミカNo.132 横浜市消防局 特別高度救助部隊 機動けん引工作車

意外なラインナップでいつも我々を驚かせてくれるロングトミカシリーズであるが、今回の新車もまた意外なクルマであった。横浜市消防局の誇る特別高度救助部隊、通称スーパーレンジャー所属の機動けん引工作車である。



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横浜市消防局特別高度救助部隊は「スーパーレンジャー」(略称はSR)の名前で知られる消防救助部隊で、前身となる組織の創設は1964年と古い。これは高度経済成長により来るべき都市環境の変化に対応するために創設されたものであった。まだ国内には高度な救助技術を持つ組織が無く、救助隊員の一部が救助の精神を磨くため陸上自衛隊富士学校にて教育を受けた。これはいわゆる「レンジャー」の由来で、全国の消防高度救助組織の中で「レスキュー」ではなく「レンジャー」と名乗るのはここだけである。その後様々な経緯があり、2008年に組織を統合し、横浜市消防局の直轄部隊として現在の形となった。

このスーパーレンジャーの誇る特殊装備の中でも唯一無二の装備であるのがこの機動けん引工作車である。このクラスの大型レッカー車は日本中でもスーパーレンジャーに1台あるのみである。この車両の任務は主に交通救助や重量物挟まれ事故などである。また大規模な震災などの際は被災地で活動障害となる障害物の排除活動や道路啓開を行う。クレーンは最大36tの非常に高性能なけん引性能を有し、このクレーンでけん引のほか吊り下げも可能である。車両後部のアンダーリフトを使用して自走できない車両などをけん引することも可能である。


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今回のトミカはそんな機動けん引工作車を見事に再現。ロングトミカの最大の利点である長さを生かしたモデルとなっている。車両各部の文字表記、塗り分けもかなり念入りに施されており、タカラトミーがこのモデルにかける情熱のほどが伝わってくる。被けん引車両として簡単な構造の乗用車が1台付属する。


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可動部分はレッカー装置回転・伸縮・上下/アンダーリフト可動/ウインチ回転となっている。特筆すべきはクレーン部分のロープの伸縮が可能な点で、タコ糸のような簡単な素材ではあるがこの部分を可動としたことに感動した。ウインチ部分も再現されているため、手で巻くこともできる。



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最後に付属する乗用車をチェック。タカラトミーは特に何も謳っていないが、形状と特徴的なリトラクタブルヘッドライトから3代目ホンダプレリュードと推定される。1991年に生産を終了しており、廃車体を見る機会もほとんどない中で2018年現在では救助訓練等で破壊されるような対象でもなく、あえてこの車種が選定された経緯が気になって仕方がない。



乗用車のモデル選定には若干の疑問が残るものの、このモデルは非の打ちどころがない完璧なものと評する。個人的にはトミカオブザイヤーを進呈したい。某家電量販店にて入手したが開店前からこのトミカを求めて並ぶ人もおり、またネット通販サイトA社では発売前から定価の2倍程度のプレミアム価格がついていたので、落ち着くまではしばらく入手困難なものとなりそうだ。

by gramman | 2018-06-16 13:57 | ミニカー | Trackback | Comments(0)

クルマと模型バカによる終わりなき妄言の全記録


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