トミーテック・LV-175a プリンス グランドグロリア (黒)
2018年 12月 17日
新車もう一発はプリンス・グロリアの最上級グレードであるグランドグロリアである。
グロリア・スーパー6は既に先月の新車で紹介済みであるが、今回のグランドグロリアは、スーパー6に搭載されていたG7型を改良したG11型エンジンを採用したモデルであった。G7型は2000ccの直列6気筒OHCエンジンであったがこれを元に2500ccの4バルブキャブレターを採用、130PSを発揮した。車格はスーパー6と変わらなかったが、排気量から3ナンバー車となった。
スーパー6との比較。はっきりと目に見えて分かるところは少ないが、グリルはグランドグロリア専用品が奢られる。またホイール、ボディサイド下部に違いがみられる。画像では見えないが、トランク部分に「2500」のエンブレムが付くのもグランドグロリアの特徴だ。残念ながらまたフェンダーミラーは再現されないので、想像の中でスタイルを完成させよう。
グランドグロリアの登場は1964年の5月で、前述のG11型エンジンの採用のほか外装モールにメッキを多用し高級感を演出、ホイールも専用とされ内装には西陣織のシートを採用、さらにパワーウィンドウを採用する等、高級車の名に恥じない装備となった。またこのクルマは今上天皇(当時の皇太子明仁親王)の愛車としても有名であり、少数が特別に仕立てられて宮内庁に納入されていた。またこのことが後にプリンス・ロイヤルの布石になったとも言われている。グランドグロリアの登場から2年後の66年8月、プリンス工業は日産自動車と合併することとなる。そのためグロリアはニッサン・プリンス・グロリアとされ、このグランドグロリアはプリンス工業の最後の高級車の名に恥じない終わりを迎えることとなったのであった。
by gramman
| 2018-12-17 00:04
| ミニカー
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