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タカラトミー・No.98 大型人員輸送車

トミカ2020年1月の新車のご紹介。新車情報が流れてきた段階で「人員輸送車」としか情報が無く、一体どういう業態の人員輸送車なのかと思っていたら警察の人員輸送車であった。



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人員輸送車はその名の通り各都道府県警察で使用する警察官の移動に使用する車両で、ほとんどが路線バスをベースにした装備である。人員を多数必要とする警備、国家の重要な行事やイベントの警備の際に大量の警察官を一度に配備させるために使われることが多い。または警察本部に多数の警察官を集める等、日常的に使われることもあるようだ。

人員輸送車はその見た目から護送車と思われることを少なくないが、人員輸送車の物々しさを強調する金網は、デモ、集会などの警備に当たる際の暴徒襲撃に備えたものであり、そもそも護送車では窓の内側に金網が設置されているので、判別は容易である。同様の理由でマイクロバス型、ワンボックス型の人員輸送車も護送車と間違われやすいが、金網は外側についている。人権への配慮もあり、護送車はなるべく一般車両にまぎれるよう、ミニバン型のものが多いようだ(某芸能人逮捕の際などに、検察に送致されるときに乗っているステップワゴンやアルファードなど)。



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特徴的なヘッドライト形状から、ベースは現行型のいすゞエルガと思われる。トミカ20番都営バスも同様にエルガなので、そちらをベースに作られているのだろう。注目すべきはパトランプで、クリアパーツではなく部品を赤色に塗って取り付けられている点だ。昔のトミカと言えばどんなパトカーでも、縮尺に関係なく共通のパトランプが着いていたものだが、これは人員輸送車専用のパトランプということになる。確かに実車を理解するうえではリアルこの上ないが、他のトミカに使いまわしも聞かないのでコストもかかるだろうに、最近のトミカにはこういった姿勢が垣間見られてとても強気な印象を受ける。



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窓ガラスに設置される金網は、金網のモールドが施された部品を窓に貼って再現される。だいぶ昔トミカギフトに入っていた人員輸送車の金網の再現は窓ガラスにタンポ印刷を施したものだったので、それと比べると隔世の感がある。確かに窓ガラスは全く見えなくなってしまうが、この別パーツで再現するほうがリアルに見える。

この人員輸送車は通常トミカで入手は容易なので、たくさん集めて終戦記念日を再現するのもよし、日教組や、共産党、社民党の集会を再現するのも良いだろう。

by gramman | 2020-02-02 13:41 | ミニカー | Trackback | Comments(0)

クルマと模型バカによる終わりなき妄言の全記録


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