タカラトミー・トミカNo.129 宇部興産 ダブルストレーラー
2020年 11月 01日
いつも商品ラインナップに驚かされるロングタイプトミカの最新作が、宇部興産のダブルストレーラーだ。
毎度毎度まさかここを出してくるかというスキマをついてくるロングタイプトミカであるが、確かに子供向け自動車絵本などでは昔からこのダブルストレーラーは有名であった。それでも不思議とミニカーになっていた記憶は無く、そもそもダブルストレーラー自体のモデル化自体、日本国内では見た記憶が無い。
先頭のトラクタはいすゞのもので、顔つきはギガだが構内専用車がベースのため厳密にはLDG-EXZ52AJ改といわれるものである。いかにもトミカらしいトラクタの形状で、キッチリ2デフ車になっている。1両目のトレーラーは通常のトレーラーと同じ形状で、後方2軸にキングピンがついたお馴染みの形になっている。2両目のトレーラーは前後に2軸ずつの計4軸で車体を支える形状になっている。このため1両目と2両目を入れ替えて遊ぶことはできない。
このクルマが走る宇部興産専用道路は、山口県宇部市と美祢市を結ぶ、全長31.4kmの「日本一長い私道」として知られている。この道は美祢市の宇部興産伊佐セメント工場から宇部市大字小串の宇部興産宇部セメント工場までを結び、伊佐石灰石鉱山で採掘した石灰石と、伊佐セメント工場でつくったセメントの半製品である「クリンカー」を、専用トレーラーで運搬している。この道は「工場敷地内であり私道である」との位置づけのため、道路交通法など各法令の適用を受けず、いわゆる公道を走行できない構内専用車を走らせることが出来る。輸送効率を最大にするため、牽引されるトレーラーは最大積載量40tのものが2両連結される。公道ではないとはいえ社内の運転資格は必須で、最大速度は70km/hに規制されるなど、運行に際してはルールが厳格に決められている。
by gramman
| 2020-11-01 14:27
| ミニカー
|
Trackback
|
Comments(0)