トミーテック・LV-N224b トヨタ チェイサー 2.5ツアラーV(濃緑)
2021年 02月 13日
TLVネオ1月の新車は人気車種、100系チェイサーのツアラーVだ。
100系チェイサーは1996年に登場したクルマで、チェイサーとしては6代目になる。当時はマークⅡ、クレスタとともに「マークⅡ三兄弟」の一角を担っており、チェイサーはその中でも特にスポーティなキャラクターを持っていた。グレードは高級車路線の「アバンテ」とスポーツ路線の「ツアラー」で、特に今回のツアラーVはターボモデルであることから、マニュアルトランスミッション車の出荷が3割を超えるというまさにスポーツセダンと呼ぶにふさわしい1台であった。
今回のボディカラーはダークグリーンマイカとあるが、実は純正色に黒色の設定が無く、この色が最も黒に近い色である。実車を見ているとあまり感じないが、こうしてミニカーを見てみると同時期のイプサム、マークⅡクオリスと同じ系統の顔であることが分かる。しかしマークⅡやクレスタに似ているとは思わないのがデザインの妙だろうか。しかし車種統合が進む現代の感覚で見ると、同じような車種が3種類もラインアップされており、セダンだけで上にはクラウンやセルシオ、下にはビスタやコロナ、カローラが揃っていたことを考えると、自動車人気が徐々に下火になってきたとはいえ贅沢な時代であったことをつくづく実感する。
今回のモデルは98年に行われたマイナーチェンジ以後のモデルで、リアテールランプが丸4灯になった後期型である。ツアラーVは前述の通りターボ搭載モデルで、エンジンはトヨタの誇る1JZ-GTEで自社製セラミックタービンを2基搭載したツインターボで、自主規制いっぱいの280PSを発揮する怪物セダンであった。当時の1JZエンジンは直列6気筒エンジンとしてはほぼ完成形に近づいており、レスポンスも良く、ターボラグが極限まで抑えられた名機として知られている。その性格を買われ、全日本GT選手権にも出場し、市販車は今でも主にドリフト仕様に需要があり高値で取引されている。
ユーザー取付パーツとしてリアスポイラーとサンルーフの前方に取り付けるバイザーが付属するが、今回は取り付けていない。
by gramman
| 2021-02-13 21:10
| ミニカー
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