クルマと模型バカによる終わりなき妄言の全記録


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トミーテック・LV-108c 日産ディーゼル サングレイト(緑)

トミカリミテッドヴィンテージ久々の大型車、と言っても以前発売済みの仕様替えだが日産ディーゼル・サングレイトが登場した。



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「日産ディーゼル」の響きも懐かしい本車は、同社初のキャブオーバー型トラックであるTC80型、および6TW型の後継として64年にデビューしたキャブオーバー式大型トラックである。以降71年にCシリーズが後継として登場するまで大型車の主力商品として展開したが、7年間という生産期間は大型車としては短いのではなかろうか。



登場時はCD5型、5気筒2サイクルディーゼルエンジンなどという今では耳慣れないエンジンを搭載しており、6177ccの排気量で最高出力215ps/2400rpm、最大トルク75.0kg・m/1400rpmを発揮した。この2サイクルディーゼルエンジンは「ユニフロー掃気ディーゼルエンジン」と呼ばれる現在でも唯一生産される効率性の高い2サイクルディーゼルエンジンの形式であり、「Uniflow scavenging Diesel engine」はそのまま同社の名前の由来となっている。

69年には排ガス規制の影響を受け、一部車種に排気量10,308cc、最高出力260PS/2300rpm、最大トルク92kgm/1400rpmに向上したPD6型4サイクルエンジンを搭載した。2サイクルエンジンに限界を感じた日産ディーゼルはこの後73年に2サイクルエンジンを全廃、このP型系のエンジンが実に2000年代前半まで、同社のディーゼルエンジンの中核を担う存在となっていくのである。ちなみにこのうちPD6T型ディーゼルエンジンは日本で初の直噴ターボ過給ディーゼルエンジンとして有名だ。

今回のモデルはこのPD6型4サイクルエンジンを搭載したマイナーチェンジ後のモデルにあたるPTC81K型になる。見て分かる通り前1軸、後1軸4輪の8t積の平荷台だ。



では今回のモデルを見ていこう。今の基準で見ると小さいキャブと、必要以上に長く見える荷台が良い雰囲気を醸し出す。模型としての全長も157ミリと長大で、総ダイキャストのボディと相まって、素晴らしい迫力を奏でている。カラーリングも緑色で、「当時の個人事業者等でみられた」(公式HP)とある通り、当時の街角で見かけそうなリアルな色合いだ。確かに日通カラーなど有名大手事業者のカラーリングも捨てがたいが、やはりこういう色も魅力的だ。




なんと言っても特徴的なのはその顔で、さながらアスキーアートでもかけそうな直線を基調としたデザインでありながら、一度見たら忘れられない強烈なインパクトを与えてくれる。この辺は日産ディーゼルのデザインの妙だ。フロント周りはどこから見てもサングレイトで、雰囲気をよくつかんでいる点はさすが。よく見ると手の込んだ速度表示灯もバッチリ再現されている。出っ張ったサイドウインカーも見どころの一つ。

この時代のトラックに必須なフロントタイヤのステップリングに足をかけ、やけに小さいドアから高い運転台に乗り込み、ノンパワステでまさに「操縦」する妄想を楽しみながら、ニヤニヤと細部を観察してほしい。ユーザ取付パーツとしてバックミラー左右が付属するうえ、妄想を駆り立てるパーツとして積み荷用の木箱が4つ付属するので、ここは先輩方に敬意を表して是非手積みで楽しもう。


2サイクルディーゼルが廃れてしまって久しいが、せめてイメージだけでも楽しんでもらえるよう、エンジン形式こそ違えど同社の2サイクルエンジンを搭載したボンネットバスの動画を貼っておく。2サイクルディーゼル全盛の時代に思いを馳せて楽しんでもらいたい。

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by gramman | 2014-04-27 22:43 | ミニカー | Trackback | Comments(0)

アオシマ・バリューデコトラ「レタス小五郎」

アオシマバリューデコトラの最新作は、またしても首をひねるようなネーミングだった。その名も「レタス小五郎」。過去に「きゃべつ三四郎」があるのでその兄弟車ということなのだろうか。



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毎度のことながら説明書通り作るとかなりポップな雰囲気になってしまうので、それなりに実車感を出せるようキッチリ感と現実感をプラスしてあげた。アオシマお馴染みのスーパードルフィンのキャブは出来がよく、バリをとってあげればグリルとの相性も悪くない。バスライト装着の「勝洋水産渡月丸」仕様のグリルもキットに付属してきたが、素直に蜂の巣グリルを装着した。舟形バンパーのアンドンはキットのデカールを貼ったので若干ポップな雰囲気だ。



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荷台の出来も悪くはない。開閉ギミックこそないが、往年の大型デコトラシリーズのウイング荷台は合いが良くなく、金型の疲労もあってバリが多いため形にするのに苦労する。この荷台はヘビーフレイト最初期時代にラインナップされた比較的新しい金型なので、扱いやすい。開閉ギミックがないのは物足りないモデラーもいるだろうが、個人的には閉状態で固定でも全く問題ない。荷台の一部にエッチングパーツを使用する。

例によって荷台のデカールは紙シールで、凹凸に全くなじまないので手書きで対応した。市場に出入りするトラックで派手なペイントを描いたものは数を減らし、今の主流は文字ペイントを入れたものが多いようだ。「野辺商店」の由来は、キットのコンセプト自体が長野県川上村のトラックという設定で、川上村と言えば近くの野辺山、その野辺山から名前を頂戴して野辺商店とした。野辺商店さんは日本に実在するようだが、もちろん全く関係はない。



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「エサ屋のケンちゃん」から同梱されている、「ホイールベースをヘビーフレイトシリーズと同じにするパーツ」を今回も使用。さらに加工し、可動するようにしてみた。これで急峻な道も安心だ。



バリューデコトラは好きに作ってナンボ。何も気にせず製作してみた。
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by gramman | 2014-04-21 22:37 | 模型 | Trackback | Comments(0)

第64回高田駐屯地創設記念行事

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高田公園の桜はいよいよ見納めとなり、高田百万人観桜会も最終日となる4月20日、毎年恒例の高田駐屯地創設記念行事が執り行われた。今回で64回目となる今年は天候に恵まれ、さながら冬が訪れたかのような寒さと冷たい雨の中、3時間座り続けた昨年の創設記念行事を思い出すと天と地ほども差があった。



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どうしても午前中は都合がつかず祝典行事は欠席。午後の装備品展示から参加した。

昨年夏に旧軍時代からあったという37号、38号隊舎は取り壊され、今年から隊舎があった場所は砂利になっていた。この他にもグラウンド中央に東西にわたって舗装道路が増設され、駐屯地内部は今までとは少し趣の違った感じだ。加えて祝典行事に使用される観覧席は今年からグラウンドの北寄り、南向きに設置されるようになった。ここ数年観覧席はグラウンド南側、北向きに設置されるのが通例になっており、マニアの間からは「祝典行事の背景に妙高山が見えなくなって寂しい」と嘆く声も聞かれていたが、今年からは祝典行事の最中妙高山を望むことが出来る。ちなみに新しく建てられた建物が何なのかは確認できなかった。



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最初は昨日のパレードにも登場した82式指揮通信車。第2普通科連隊本部管理中隊所属。マフラーにはサビが浮き、車体各部の塗装の剥がれも目立つ。いくら陸自の物持ちが良いとは言ってもそろそろ更新の時期だろうか。



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こちらは高田に今年初登場の新装備、中距離多目的誘導弾だ。第2普通科連隊本部管理中隊所属。装備的に対戦車小隊が運用するのだろうこの多目的誘導弾は87式対戦車誘導弾、通称「中MAT」の後継装備であり、2004年から開発が開始されたが制式採用ではなく部隊使用承認という形をとっているため装備名の頭に「〇〇式」の文言が付かない。

中MATの後継として開発されたとはいえ、近年の状況を考慮して対舟艇、対装甲・非装甲車両、対人、対構造物など様々な標的に対応しているとされる。中MATや79式対舟艇対戦車誘導弾、通称「重MAT」が車両から降ろして運用しなければならないことと比べるとこの中距離多目的誘導弾は高機動車に発射機と追尾装置、さらに自己評価装置を一体化したシステムを搭載しているため従来の対戦車誘導弾に比べて非常に機動性が高いのが特徴で、これからの普通科火力を担う存在として期待がかかる。車体後部のアンテナは無線通信用であり、目標評定用のレーダーは使用時に上部から起立する。

今年、あるいは昨年度末に高田に導入されたばかりの車両のようで、車体の塗装はツヤがまだ残っており、ナンバープレートは真っ白であった。よく観察していくと車体自体は高機動車のままで特に改造は施されておらず、高機動車にシステム一式を固定しただけだ。他の誘導弾はそれなりに高機動車の車体に改造が施されていたが、こういったところに金をかけないのは考え方としては正しいだろう。21年度予算で10セットあたり41億円が計上されており、単純に1両4.1億円となる。陸自の車載式誘導弾としては廉価な部類だ。



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普通科が保有する火砲としては最大の装備が120mm迫撃砲RTだ。第2普通科連隊所属。仏トムソン-ブラーント社が開発し、陸自では豊和工業がライセンス生産したものを使用している。砲自体の重量は582kg、最大射程は約8100m、推進弾を使用すれば最大約13000mの射程を確保できる。砲に車輪がついているため砲口にフックを取り付けて高機動車で牽引が可能。



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こちらも昨日のパレードにも参加した普通科期待の軽装甲機動車。通称「LAV」。第2普通科連隊第3中隊所属。モデルチェンジの速い民生品を数多く採用しているためあえて正式名称に「〇〇式」とは入れていない。その甲斐もあって約630万円という驚異の低価格を実現している。これが全国の陸自部隊に配備が進んだ大きな要因である。

LAVに固定武装はないが、車体上面ハッチに全周旋回可能なターレットと防楯付き銃架を取り付けることが出来、5.56mm機関銃MINIMI等を据え付けて射撃することができる。01式対戦車誘導弾をこのLAVから射撃するパフォーマンスは、昨年の模擬戦闘訓練でも紹介されていた。装輪車らしく最高速度100km/hを発揮するが、総重量は約4500kgと重く、1/2tトラックと比してフロントの視界が悪い、乗車時の快適性が悪い等の不満も出ているようだ。



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普通科の分隊支援火器として多く配備されているのが5.56mm機関銃MINIMIだ。ベルギーのFN社が開発し、陸自では住友重機械工業がライセンス生産したものを使用している。89式小銃と同じ5.56×45mmの小銃弾を使用する。

弾倉なしの状態で重量は6.9kgと比較的軽量。発射速度はベルト給弾時が725発/m、マガジン装着時が1000発/m。この装備については製造元の住友重機械工業では過去数十年間に渡り検査データを改ざんし、要求性能に満たない機関銃を防衛省に納入したとして指名停止処分されているが、部隊では特に変更なく使用され続けている。



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ミサイル全盛の時代にあってもまだまだ普通科火力の要として使用されるのが84mm無反動砲だ。愛称は「カールグスタフ」、生産元のCarl Gustav Stads Gevärsfaktori社がその由来だ。長年対戦車火器として使用されてきたが携帯型対戦車兵器としては旧式化したため、改編された部隊を中心に軽MATにより更新されているが、榴弾、対戦車榴弾、照明弾、発煙弾の4種類が使用できる強みから今なお多くの部隊に使用されている。重量は14.2kg。「無反動砲」であるが故に弾薬の発射時には後方に高圧のガスが噴き出すため、発射時には周囲の環境を確認する必要がある。後部の表記から第310施設中隊の備品と分かる。



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前述の84mm無反動砲の後継として対戦車戦闘用に導入されたのが01式軽対戦車誘導弾、通用「軽MAT」である。第2普通科連隊が保有。84mm無反動砲の後継として開発されたため徹底した小型化が図られ、システム重量は個人携帯が可能な17.5kgを実現している。発射時の後方への爆風も少ないため、前述の軽装甲機動車のような車上での運用も可能。発射速度は4発/m。最大射程は非公表で、飛翔速度は4km/m。

発射筒を保護するため移動時には前後に黒い発砲スチロールが取り付けられているが、発射時はもちろん取り外す。



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こちらも普通科の火力を担う110mm個人携帯対戦車弾。別名パンツァーファウスト3。独ダイナマイト·ノーベル社製の携帯対戦車兵器で、ロケットブースター付き弾頭使用の無反動砲の一種である。装備自体はあくまで「砲」ではなく「弾」であるため「対戦車弾」という聞きなれない名前が使われている。全備重量13.9kg、固定目標に対する最大射程は400mである。展示品はもちろん実弾ではなく訓練用の模擬弾である。



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続いては施設科装備。第308施設中隊所属の75式ドーザだ。どちらが前かわからない、でお馴染みの装備だが正式にはブレードのない側が前になる。よって観閲行進時にはブレード側を後ろにして進んでいく。知らないと何とも不思議な光景だ。

走行を有する唯一の施設科車両であり、災害派遣や海外派遣の実績もある。近年は装備の更新時期が来ていることもあり、様々な機能を併せ持った施設作業車への更新が進んでいるようだ。全備重量約19.2t。



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第307施設器材中隊所属の81式自走架柱橋。昨日のパレードにも参加していた高田の施設隊を代表する装備だ。1両に搭載されている橋は10mで、最大60mの橋梁を構築できる。全備重量は22,400kg。路上最高速度は85km/h。主に油圧操作によって橋を繰り出すため、機構が非常に複雑なのが一目でわかる。油圧のホースがあちこちに取り回されており、これを整備する隊員の苦労が容易に想像できる。



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続いて他駐屯地からの遠征装備。宇都宮駐屯地所在の第12特科隊第1中隊所属、155mmりゅう弾砲FH70だ。いかにも「大砲」といったフォルムは今年も大人から子供まで大人気だった。

FH70はもともと欧州で共同開発された榴弾砲であり、メンテナンスの容易さと安価なことから陸自でも導入された経緯がある。完全に自走するための装置は有しておらず74式特大型トラックがベースの中砲けん引車によって移動するが、1800ccのスバル製水平対向エンジンを搭載しており、16km/hの速度で自走することが可能である点が特徴的だ。

最大射程は通常弾で24km、推進弾を使用した場合30kmの長射程を実現している。俯仰角は-5.6°〜+70°、旋回角は56°まで可能。最大発射速度は3発/15秒であるが、持続射撃する際は6発/mが最大発射速度とされている。陸自特科部隊を代表する主力火砲であったがさすがに老朽化が否めず、重装輪回収車の車体部を流用した装輪式の火力戦闘車が後継装備として開発されている。



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富士駐屯地所在の教育支援施設隊より96式装輪装甲車が参加。通称「WAPC」だ。陸自初の装輪車は82式指揮通信車に譲ったが、陸自初の装輪式装甲車はこのWAPCだ。73式装甲車の後継として開発された。

先代の73式装甲車は結局のところ機甲化に随伴する普通科に優先して配備されたため全国の普通科の機械化を達成するまでは行き渡らず、25mm機関砲と重MATで武装した89式装甲戦闘車は現用主力戦車2両分のコスト高のため北海道の機甲師団にしか配備されなかった経緯があるが、WAPCは民生部品を流用することでコストを下げており、全国の普通科以外の部隊にも幅広く配備が進んでいる点が評価される。1両あたりの単価は約1億円と推定される。

制式化にあたっては特に全幅に留意されており、一般公道走行時に手続きがいらない2.48mに抑えられているため正面からのシルエットは装輪式の装甲車としては非常にコンパクトに見える。路上最高速度は100km/h、乗員が2名と後部乗員席に最大12名が乗車可能。これは他国の装輪装甲車と比しても遜色ない性能だ。武装は本車のように40mm自動てき弾銃を備えたものと、12.7mm機関銃M2を搭載したものが存在する。それぞれ「A型」「B型」と呼称されるが、取付基部が全く異なるためそれぞれの互換性はない。ちなみに調達数に占める割合はA型が10に対しB型は1と言われる。



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79式対舟艇対戦車誘導弾、通称「重MAT」が新町駐屯地の第12対戦車中隊より参加。名前の通り1979年に制式化された対戦車誘導弾であり、日本の国情を反映して舟艇に対しての攻撃にも対応できるようにされている。システムは発射機1型及び2型、照準器、送信器などからなり、2両の1/2tトラックにより運搬される。1/2tトラックは専用のものとされるが車上での発射は出来ない。

有効射程は4000mとされ、飛翔速度は約200m/s。有線式の半自動指令照準線一致(SACLOS)誘導方式を採用しており64式対戦車誘導弾の倍の飛翔速度を誇るが、誘導手が目標をとらえ続ける必要があるため、現代の基準では操作員のサバイバビリティには不安が残る。弾頭は対戦車榴弾と対舟艇榴弾を選択できる。

なお、「対戦車隊」として陸自で運用されている隊は、第12対戦車中隊を含めて4個しかない。



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いよいよ今年の大本命、駒門駐屯地、第1戦車大隊第1中隊所属の10式戦車が高田に登場した。過去74式戦車の参加ばかりであったが第1戦車大隊より参加することが多かったため第1戦車大隊に10式戦車配備の報を聞き「もしや」と思ったら読みが当たった。個人的には可能性は30%くらいかと思っていたが、陸自側のほうがウワテだった。

10式戦車と言えば言わずと知れた陸自の花形装備である。主砲に44口径120mm滑腔砲を採用、全備重量44tとしながらも最高速度70km/hを発揮。C4Iシステムによってこれまで以上に味方との連携が取れる世界で一番新しい第4世代戦車である。第1戦車大隊では24年12月より運用されている。

一見して74式と同等くらい、スマートに見える印象だ。特徴的なモジュール装甲も実車ではそれほどゴテゴテした感じを受けなかった。車体各部に塗装の剥がれが見受けられたり、現用装備として使用されている感が随所にあふれていた。

今回の展示に際しては車体周囲2mほどにロープを張り渡し、写真撮影はその外側で行ってほしいとの指示だった。さすがに登場間もない装備とのことで人だかりもすごく、細部は観察できないにせよ全体を撮影するには適していたのでこの方法には個人的には賛成だ。ただ模擬戦闘訓練では10式戦車がその機動力を見せつけてくれたのかがとても気になる。



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最後は北宇都宮駐屯地第12ヘリコプター隊第1飛行隊所属のUH-60JAだ。もはや高田でもおなじみの存在となった。

陸自の航空戦力を代表するUH-60JAは米軍のH-60系ヘリを系譜とする多目的ヘリで、救難を主任務とするUH-60Jをベースに、赤外線暗視装置(FLIR)、航法気象レーダー、GPSや慣性航法装置による自動操縦機能に加えて、エンジンの排気口へ装着された赤外線排出抑制装置(IRサプレッサー)やワイヤー・カッター(進路を妨げる電線やワイヤートラップなどを切断する)、チャフ・ディスペンサー、IRジャマーを追加装備して航空輸送にも対応できるよう改良したものである。機体両脇に増槽を追加しており航続距離は1295kmと長大になった。

固定武装はないがキャビンドアに12.7mm重機関銃M2を、5.56mm機関銃MINIMIをキャビンドアとガナーズドアに搭載し、ドアガンとして運用することができる。M2を搭載してのドアガン射撃は高田でもその雄姿を披露してくれたことがある。輸送ヘリではなくあくまで多用途ヘリであり、機体下に車両を吊下したりする運用は行われない。



装備品展示はこれで全てであった。毎年ヘリは3機ほど飛来するのだが、今年はUH-60JAが1機を少々寂しい年になった。1週間前には高田駐屯地に着陸するCH-47JAを目撃しているので、当初参加する予定だったのが何らかの理由で不参加になってしまったのかもしれない。

全体的に空きが目立つ装備品展示となったが、今年は10式戦車が見れただけでも良しとしよう。来年はぜひ10式が模擬戦闘訓練に参加する姿を見たいものである。
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by gramman | 2014-04-20 23:16 | ミリタリー | Trackback | Comments(2)

高田100万人観桜会2014 陸上自衛隊高田駐屯地市中パレード

高田春の記念行事と言えば、日本三大夜桜にも数えられる高田公園の桜を観る観桜会。と、駐屯地の自衛隊だ。昨年は41年ぶりに観桜会で市中パレードを実施、多くの市民が自衛隊の雄姿を一目見ようと集結し、大好評を博したのであった。季節はめぐり再び春、今年も自衛隊市中パレードが執り行われることになった。

昨年は午後からだったが今年は午前中のうちに実施。混雑を予想して40分ほど前には会場入りしたが、そこかで気にしなくても場所取りは困難ではなかった。



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パレード会場には既に3トン半トラックの荷台に紅白幕を貼った簡易の観閲台が設置されていた。来賓および執行者はまだ会場には到着していない。



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15分ほど前に来賓が人員輸送車2号で到着。5分前に執行者である駐屯地司令が業務車3号に搭乗して観閲台に登壇した。

余談ではあるが人員輸送車2号はマイクロバスである白色の三菱・ローザ、業務車3号は黒い日産・ブルーバードシルフィであった。それぞれナンバープレートも一般車と同じものであるため、知らない人が見れば全く普通のクルマにしか見えない。昨年あたりからブルーバードシルフィをよく見かけるようになったが、これは全国的な現象のようだ。ブルーバードは将補職部隊の副長、師団(旅団)幕僚長・その隷下にある1佐指定の部隊長等に使用される傾向にあるらしい。これもすべては「経費節減」のためだ。

話がそれた。観閲台の両脇に立つ隊員が「捧げ銃」の姿勢をとり、所定の位置につくと行進開始となる。最初は高田・新発田駐屯地合同音楽クラブの入場だ。曲目は高田ではお馴染み行進曲「大空」である。



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音楽隊が入場し所定の位置につく。桜はかなり散り始めてしまっているのが画像でも確認いただけるかと思う。もっとも、満開の土日に自衛隊のパレードをするには規制をかけるのが大変だろう。19日の午前中という桜がひと段落した時期だからこそ、道路を丸々使えるというものだ。



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国旗、市旗、観光用ののぼりが1/2tトラックと登場。それぞれ第309施設中隊所属だったが、特に深い意味はないだろう。この後普通科部隊が進入してくる。



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第2普通科連隊本部管理中隊の1/2tトラックに乗車した連隊本部の幕僚を先頭を行進。



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旭日の隊旗を先頭に第2普通科連隊が進入。「旭日の隊旗」とは1枚目に写る旗で、第2普通科連隊の隊旗である。後続の2つの隊列はおそらく第1中隊と第2中隊だと推測される。所持する火器は中隊長以上が9ミリ機関けん銃、一般曹士は89式小銃だ。普通科所有の5.56ミリ機関銃MINIMI、84ミリ無反動砲等の火器は見られなかった。

徒歩行進はここまで。音楽隊の曲目は「祝典ギャロップ」に代わり、車両行進が開始された。



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車両行進の先頭は第2普通科連隊本部管理中隊の82式指揮通信車。通称82CCVだ。こちらも12.7mm機関銃は搭載していない。昨年のパレードを紹介した地元紙には「装甲車も参加」との記述があったが、昨年参加した装甲車両は82式指揮通信車と後述する軽装甲機動車しかいなかったので、装甲車とはおそらくこれのことだろう。



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続いて近年急速に数を増やしている軽装甲機動車が進入。第2普通科連隊第3中隊所属の車両が全部で5台確認できた。防弾性能は小銃弾程度のものだが、それでも高機動車、あるいは3トン半トラック等の非装甲車両で敵弾下に展開することに比べれば、まさに普通科待望の装備と言える。

ルーフにはサークル状に蓋が付いており、隊員1名が車外に身を乗り出すことが出来る。5.56ミリ機関銃MINIMIを据え付けることが出来(第1空挺団では12.7mmM2を搭載したものもあった)、01式対戦車誘導弾を発射することも可能だ。こちらも全車ルーフ上のミニミは取り外されていた。第2普通科連隊には昨年ごろから配備が始まっている。



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続いて施設部隊が進入。第5施設群本部管理中隊と第353施設中隊の1/2tトラックには施設部隊の指揮官が搭乗。エンジ色の隊は第5施設群の隊旗である。

今回車両行進に参加した施設隊員は今回災害派遣用と思われる作業服を着用(背中に「陸上自衛隊」の白文字が入り、肩からロープを下げる)し、それぞれの車両には「災害派遣」のプレートを掲げていた。これは去年には見られなかったことだ。



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続いて1トン半トラックをベースにした救急車、通称「アンビ」が進入。高機動車の足回りを採用した新型の1トン半がベースと思われる。救急車と言っても担架を収めるスペースがあるだけのきわめて簡素な造りなので、この中での直接的な医療支援は期待できない。



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この後3トン半が3台続いた。それぞれ異なるトレーラをけん引しており、最初は第308施設中隊の3トン半と渡河ボートだ。渡河ボートはFRPの船体を持った陸自では最もベーシックなボートで、2艘一対で運用するのが基本。トレーラには2艘、すなわち一対ぶん搭載されていた。

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次が第309施設中隊の3トン半と野外炊具1号である。野外炊具は災害派遣でもおなじみの移動式の調理設備であり、炊く、煮る、焼く、揚げることができる装備だ。炊く場合の最大能力は1両で600名分、煮るだけなら1800名分をまかなえる。過去には高田駐屯地開放で豚汁がふるまわれることがあったが、残念ながら最近では行われていない。

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最後が第310施設中隊の3トン半と1トン水タンクトレーラである。こちらも災害派遣時の給水支援で活躍する。

この3台の新型3トン半はエンジンが変更され若干キャブの高さが上がった24年度以降納入の最新型である(正式にはSKW-477の型番となるが)。フロントライトグリルとキャブの間にスペーサーのごとくプレートが入っているため17年度の新型3トン半導入時の車両とは顔つきが異なる点にも着目してほしい。



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次がいかにも施設科らしい装備、81式自走架柱橋だ。1両で10mの橋を展開することができ、6セットをつなげることで最大60mの橋を構築できる。開発当時は全ての陸自車両が通行させることが出来る性能を有していた(橋の性能が低下したということではなく、90式戦車、99式155ミリ自走りゅう弾砲など重量のかさむ装備が登場したという意味だ)。

正面装備ということで迷彩塗装が施されており、ベースとなっているのはふそうザ・グレートだ。さすがに古臭さが否めなくなってきたが、自走架柱橋そのものも19年度から損耗更新時期を迎えており、順次07式機動支援橋への更新が進んでいるようだ。旧型の1/2tトラックが最近まで使われていたことを考えると、高田で更新が完了するのはいつのことになろうか。



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続いて進入してきたのが第102施設直接支援大隊第2直接支援中隊所属の3トン半トラックの有蓋車。長い隊名ではあるが、朝霞駐屯地の東部方面後方支援隊のうち、第102施設直接支援大隊が古賀駐屯地に所属、さらにそのうち第2直接支援中隊が高田に駐屯している形らしい。

3トン半でもこれは有蓋車と呼ばれ、整備のための工具・機材や各種装備などを格納したシェルター、要するに箱を搭載した車両だ。シェルターを固定するためのワイヤー用の留具がアオリについており、荷台前部に鳥居もないため、これは幌を張ることはなくシェルターを載せて運用するもののようだ。先述の3トン半とも比較してほしいが、これはエンジンが変更になる前のSKW-476型だ。16年の道路交通法改正に合わせてルーフの速度表示灯が省略されている。ちなみに最初に掲載してある、観閲台として使われた3トン半はまだ速度表示灯を備えた新型の中の初期型であり、SKW-475だ。紅白幕に隠れている部分もあるが、3期にわたる変更を見比べてほしい。



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車両行進の最後は第12後方支援隊第2整備中隊第1普通科直接支援小隊所属の重レッカだ。これまた長い隊名だが新町駐屯地所在の第12後方支援隊のうち第2整備中隊が相馬原駐屯地に所在、そのうちの第1普通科直接支援小隊が高田駐屯地に所在というわけだ。

この重レッカはふそう・スーパーグレートをベースにしており、総輪駆動とすることで車高が上がっているのが見た目でわかる。最大吊上能力は10tであり、戦車の砲塔を吊り上げることもできる。戦車、装甲車等重量級の装備には対応できないが、高機動車以上の重量の車両をけん引するには必須の装備だ。災害派遣でもその能力をいかんなく発揮する。3トン半トラックをベースにした軽レッカもあるが、そちらは4.8tまでしか吊上能力がない。



重レッカが通り過ぎると音楽隊が退場して執行者が降壇、パレードは終了となった。人の入りはまずまず、昨年より少し少ない印象だ。何より天気に恵まれたのはありがたい限りだ。



この市中パレードを巡っては昨年の開催後からきな臭いにおいが漂っており、労働組合等からの抗議が相次ぐ中での開催となった。車両から全て銃器を取り外したり、施設隊に「災害派遣」の色を濃くさせたのも少しでも事を荒立てないようにする自衛隊側の努力だったのだ。自衛隊とそれらの団体の関係については何も言わないが、高田駐屯地と上越市民の関係が末永く良好に続くことを願ってやまない。
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by gramman | 2014-04-19 20:13 | ミリタリー | Trackback | Comments(2)