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クルマと模型バカによる終わりなき妄言の全記録


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タカラトミー・トミカプレミアムNo.09 日産 フェアレディZ

2019年1月、セリカと同時ラインナップになったトミカプレミアムがこれまたメジャー車種、フェアレディZだ。



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もはや実車の説明も必要ないくらい定番のS30フェアレディZ。箱では全く説明が無いが、知っている人なら知っている「その車は、まるで狂おしく身をよじるように、走るという」あのクルマなのは間違いない。フロントのリップスポイラー、RSワタナベと思しき8本スポークホイールがノーマルと異なりカスタムパーツとなる。残念ながらフェンダーミラーは再現されないが、そこまで雰囲気を悪くはしていない。



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ボンネットは開閉が可能。S30らしく逆ヒンジである。ちなみにボディカラーは青っぽく見えるがこれは光の具合で、実物はもっと紺色と紫色が強い。



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あのマンガの設定と異なるのがエンジン。原作ではL28改エンジンにターボを搭載となっているが、このモデルのエンジンは形状からS20だと推察される。画像では運転席型にキャブレター、助手席側にエキマニがあるように見える。L型エンジンであればキャブレターとエキマニの位置が逆になるし、プラグコードはカムカバーには着かない。SOHCのL型に比べ、DOHCのS20型はカムカバーが若干幅広なのも特徴だ。別画像で確認できるがマフラーが縦出しデュアルなのもS20を搭載するZ432の特徴である。と、ここまで書いてみて、ダイキャストで再現されたエンジンながら、型式が判別できるほどの精緻さを表現できていることが、いかに今回のZのレベルが高いかお分かり頂けることだろう。



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今回のモデルは造形が素晴らしく、特にフロントは1/64ながらまるで1/43かと見紛うばかりの迫力がある。各部の形が破たんしておらず、これは歴代のトミカプレミアムの中でも最高傑作ではないだろうか。



このラインナップに伴い、Z32フェアレディZが廃版となった。こちらもまた素晴らしいモデルなので、入手できるうちにゲットしておくことをおススメする。

by gramman | 2019-01-26 15:53 | ミニカー | Trackback | Comments(0)

タカラトミー・トミカプレミアムNo.02 トヨタ セリカ 2000GT-FOUR

トミカプレミアムにまたまた国産車ファンの購入意欲をくすぐるクルマが仲間入り。



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今回は1985年に登場した4代目セリカである。「流面形」の愛称で知られるモデルだが、これは当時のキャッチコピーで、トヨタ自らが名乗ったものであった。同時期のコロナ、カリーナのフロアパンと共通であるため、コロナクーペ、カリーナEDとは広い意味で姉妹車となる。

中でも2000GT-FOURはフルタイム4WDで武装した1台で、86年に登場した。搭載される直列4気筒2000ccエンジンはノンターボながら185ps/6000rpmを発揮した。足回りは前後ともストラットであった。このセリカはモータースポーツでも活躍し、特にWRCでは90年にランチアを破り、日本車で初となるドライバーズタイトルを獲得したことでも知られる。また、87年公開の映画「私をスキーに連れてって」で登場し、爆発的に知名度を高めることとなった。逆に言えばセリカ=スキーの方程式が生まれてしまい、クルマにとってはそれが良かったのか悪かったのか・・・。



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ラリーのイメージが強かった本車は、オプションの埋め込みのフォグランプを装着したクルマがよく見られた。今回はその姿を再現したモデルとなっている。「私スキ」に登場するセリカもこのフォグランプを装着していた。



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左右ドアは開閉可能。この角度から見ると、昔トミカにラインナップされていた赤箱33番のセリカを思い出す。確かにトミカプレミアムのほうが彩色も施され、ディテールにこだわりも見えるが、当時のトミカのほうが魅力的に思えてしまうのは何故なのだろうか。



このセリカのラインナップに伴い、モリタ林野火災用消防車が廃版となった。入手したい方はお早めに。

by gramman | 2019-01-26 15:34 | ミニカー | Trackback | Comments(0)

トミーテック・LV-荻窪魂Vol.06 日産プリンスロイヤル

「平成最後」のフレーズをそこらじゅうで見かける平成31年、平成を締めくくるに相応しい1台がTLVに登場した。長らく乗用車として国内最高峰の存在であり続けた、プリンス・ロイヤルである。



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スポーツカーはもちろん大型トラック、清掃車に果ては霊柩車まで、どんな分野のクルマでも趣味の対象になってしまう懐の深さがあるのが自動車業界であるが、ここまで趣味として語られることの少ないクルマも珍しいだろう。皇族、国賓が乗車するためだけに作られた乗用車、それが御料車でありプリンス・ロイヤルなのである。

全ては宮内庁が自動車工業会へ御料車の開発を依頼したことに始まる。グランドグロリアをはじめ宮内庁へ多くの納入実績があったプリンス自動車が開発を担当することに決まり、1965年より開発がスタートした。開発はプリンスのみならず国内の自動車産業のあらゆる技術を結集し、それを多忙であったプリンスの乗用車チームに代わり、商用車チームがまとめあげてすすめられた。史上かつてない大型リムジンの製作は各部の補強を加えていくうちに重量との戦いになったが、商用車チームが開発したことがかえって幸いした。元々プリンスの商用車は耐久性に定評があり、リムジンシャシーの開発にはそれまでのノウハウが生かしやすかった。開発は短期間で進み、短い期間でリムジン設計を完結させることが出来たのであった。67年には第1号車が納入されることになったが、その時には既にプリンス自動車は消滅していたにも関わらず、その功績から「日産・プリンスロイヤル」と名付けられた。その後72年にかけて合計7台が製造されたと言われている。



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全長6155mm、全幅2100mm、全高1770mmのボディは現代の目で見てもかなり大型の乗用車である。全高は約1.8mと高いが、デザインの妙により間延び感、腰高感を感じさせない。ボディは防弾装備と各部の補強を施した頑強なもので、シャシーはセパレートフレーム、足回りはフロントがダブルウィッシュボーン、リアがリーフスプリングとされ、駆動方式はFRと手堅い設計とされた。エンジンは特別開発のV型8気筒OHV6473cc、燃料供給はキャブレター方式とやはり新技術に頼らず、熟成された信頼できる技術を投入していた。車体各部はできるだけ国内開発にこだわっていたが、ミッションだけは信頼性を考慮して米GM製の3速ATを選択している。

フロント部分のデザインは同時期に新車であった3代目グロリア、いわゆるタテグロに似ているが、グロリアと部品を共通にする部分は一切無い。塗装は高級車らしく特別な黒色が施されているのだろうと思うところだが、地方の行幸先でキズがついた時でも直せるよう、一般の整備工場でも施せるレベルの塗装とされた。

一般車のナンバープレートにあたる位置にシルバーのプレートがあるが、これは天皇皇后陛下が乗車される際にのみ菊花紋章が装着される。鉄道ファンならお召し列車の御料車と同じ、と言えば分かりやすいだろうか。加えて後部ドアに金色の菊花紋章が描かれ、ボンネットのフードマスコット付近にエンジ字に金色の菊花紋章が描かれた旗を立て、御料車としてのスタイルが完成する。



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TLVでは内装も再現。観音開きのドア(むしろ扉と呼びたくなるほど重厚)は残念ながら非可動だ。実車では運転席とその後ろに侍従が乗車する前席、その後ろに貴賓席となっている。貴賓席のみ柔らかく滑りにくい毛織物を使用し、その他の席は耐久性に優れた革張りで仕上げられていた。これは海外の一般的なリムジンに倣ったものである。




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リアフェンダー後方にひっそりと、しかし誇らしげに輝く車名エンブレム。いかにも重厚そうなリアバンパーも頼もしい。意外なほどスポーティに見える左右2本出しのマフラーも見どころである。



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参考までに車体サイズの比較。同時代のグランドグロリアでは全くお話にならないほど大きい。
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初代プレジデントでも足りない。
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先代センチュリーでもまだ足りない。
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シビリアンでようやく全長がほとんど同じ、車高はさすがにプリンスロイヤルのほうが低いという結果になった。デザイン的に大きくは見えないが、いかにこのクルマが大きいかお分かり頂けただろうか。



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今回はブック型ケースに収められている。デザイナーによる回顧録も載っているので、プリンスロイヤルの実際を知るにはこれ以上ない模型であろう。ちなみにメッキのフェンダーミラーとフードマスコットがユーザー取付パーツとして付属している。ありがたいことにフェンダーミラーの取付部分にヘコミがあるので装着はとても簡単だ。いずれの画像もユーザー取付パーツを取り付けていない状態なので悪しからず。

日本自動車界の威信をかけて生まれたプリンスロイヤルも40年以上経ち、寄る年波には勝てず2006年から導入されたトヨタセンチュリーロイヤルへ交替し、もう実車を見ることは無くなってしまった。メーカー希望価格9200円は新元号ご祝儀価格にしても少し高いとは思うが、昭和と平成の皇室行事に華を添えた1台、みなさんもいかがだろうか。

by gramman | 2019-01-17 20:34 | ミニカー | Trackback | Comments(0)

トミーテック・TLV-176a スカイライン2000GT-R 69年式(銀)

日産・スカイラインGT-R誕生から50周年となる2019年、TLVにも初代GT-Rが登場した。



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今回のモデルは前述の通り69年2月に登場した初期型を再現している。ベースになったスカイラインは前年に登場した3代目のC10系であり、その原点は日産自動車と合併する前のプリンス自動車時代まで遡る。初代スカイラインGT-Rに搭載されたS20型エンジンがレーシングカーR380のエンジンを元に開発されたというのは有名な話であるが、R380のエンジンを開発しS20エンジンに改良したのは旧プリンスの技術陣であった。プリンス最後のハイスペックユニットである直列6気筒DOHC2000ccエンジンを4ドアのスカイラインセダンに搭載し、日産自動車のPGC10型スカイラインGT-Rとして誕生することなったのである。

PGC10型GT-Rはデザイン上大きな見どころであるリアフェンダーの流麗なサーフィンラインの造形をぶった斬って、ワイドトレッドなタイヤを収めるためホイールハウスを拡大し、走行性能を追求していた。他にもガラスはおしゃれな青ガラスを廃し全面白ガラスとされ、リアガラスは熱線すら省略され、モール類も潔く取り払われるというスパルタンを通り越して廉価版とも言える外観に仕上がっていた。しかしながら快適装備を廃した安っぽいボディに強力なエンジンを詰めこんだ姿は、まさに「羊の皮を被った狼」と呼ぶに相応しい、クルマ好きのロマンを体現した名車であると言えよう。

TLVでも初期型の持つ素っ気ない雰囲気をよく再現している。フロントライトベゼルとラジエターグリルが独立した3分割グリルは初期型だけのディテールであるし、フェンダーミラーがメッキ仕様なのも初期型だけである(TLVでは再現されないので箱絵で我慢)。実車と比べても妙な腰高感がない点もモデルカーとしてのポイントが高く、リアタイヤが少しフェンダーに被さる様は、サーフィンラインとタイヤの関係性がよく分かって面白い。

by gramman | 2019-01-16 22:54 | ミニカー | Trackback | Comments(0)

ファインモールド・陸上自衛隊 73式小型トラック(MAT装備)

久しぶりに完成させたプラモデルは、ファインモールドの64式対戦車誘導弾を装備した73式小型トラックだ。



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造形に定評のある、ファインモールドの旧型の73式小型トラックをベースに、64式対戦車誘導弾を搭載した姿を再現したのが今回のキットである。以前に同じくファインモールドの106mm無反動砲を搭載したモデルも製作したが、基本的な部分はほぼ同じで武装の搭載が異なっている。

64式対戦車誘導弾は文字通り1964年に制式化された国産初の対戦車ミサイルである。通称はMAT(Missile Anti Tank)。開発は航空機に造詣がある川崎重工業が行った。システムは誘導弾本体、運搬用コンテナ兼発射台と、変圧器等を内蔵した射撃装置からなる。誘導方式は手動指令照準線一致誘導方式で、ミサイルと射撃装置はケーブルで結ばれており、ミサイル後部の発光灯を目印に射手がジョイスティックによる操作を行なう方式であった。複雑なレーダー装備を必要としないため73式小型トラック(配備当時は1/4tトラック、開発当初はトラックのけん引トレーラに積載)1台で全て運用可能なコンパクトなものであった。射手が目視で目標まで誘導させるため、飛翔速度は85m/sと決して速くは無かったが有効射程は1800m程度とされ、隊員の練度次第では目視できない目標に命中させることも理論上可能であった。

当時世界ではこの誘導方式が主流であり、他国の装備と比しても遜色ない性能を有していたが、いかんせん発射時に大量の噴煙を発生させるため発射地点を敵に特定されやすく、また目標に命中するまで誘導を続ける必要があり、敵に発見、反撃された場合の生存性も問題であった。後継装備となる79式対舟艇対戦車誘導弾が制式化されると徐々に調達数は減少していき、その後87式対戦車誘導弾、01式軽対戦車誘導弾とさらなる新装備が登場し、64式は1990年代にひっそりと生産を終了、2010年頃にはすべて退役したとみられ、今では全国どこの部隊へ行っても現役を姿を見ることはできない。



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上の画像が移動時、下の画像が発射時の様子である。キットでもミサイル発射機は可動で再現される。キットではミサイルが装填状態で再現される。ミサイルの青帯は訓練弾を表している。前述のように部隊内での略称は「MAT」であるが、ミサイル発射機の側面には「ATM」と表記される。本来対戦車誘導弾は「Anti Tank Missile」と訳されるべきであるが「アトム」つまり核兵器を連想させるため「マット」になった、というのは有名な話である。当時の日本は自衛隊の法的立場も確立されず、日米安全保障条約のあり方を巡って揺れており、外部で使われることのない軍事用語にまで気を遣わなければならなかったのは、まだまだ自衛隊という組織が日陰者であったことを如実に示すエピソードである。



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例によって車体の塗装はタミヤの自衛隊OD色でスプレー塗装、シャシーは黒いサフェーサー1500のスプレー塗装で仕上げた。本来シート部分もOD色ではなく濃いグレーに塗るよう指示されているが、実車を見るとオリーブ系統の色に見えたので、OD色のままとしておいた。

所属部隊は付属のデカールで富士学校、空挺団とともに選べる群馬県新町駐屯地の第12対戦車隊とした。第12対戦車隊の車両は以前の駐屯地祭で見かけた記憶があり(と言っても20年近く前だが)、思い入れもあるのでこの部隊にさせてもらった。64式対戦車誘導弾を自分で撮った写真もあるはずなので、またの機会に探してみようと思っている。



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最後に少し解説。助手席に置いてあるのが目標を評定する双眼鏡で、これを見ながら後部座席にある射撃装置でミサイルを操作することとなる。双眼鏡は助手席で使うのではなく、実際は地面に下して三脚を開いて使う。助手席には三脚を閉じて収納する輪っかがついている。射撃時は乗員は車外に対比していたものと思われる。乗車状態で射撃すると真横を通るので、ミサイルの発射炎がさぞかし怖いことだろう。余談だが射手になるには相当の訓練が必要だったようで、嘘みたいな話だが当時の64式の配備先にはミサイルの操縦に慣れるため練習用のカーラジコンがあったそうである。

by gramman | 2019-01-14 22:56 | 模型 | Trackback | Comments(0)