クルマと模型バカによる終わりなき妄言の全記録
by gramman
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ファインモールド・陸上自衛隊 73式小型トラック(MAT装備)
久しぶりに完成させたプラモデルは、ファインモールドの64式対戦車誘導弾を装備した73式小型トラックだ。





造形に定評のある、ファインモールドの旧型の73式小型トラックをベースに、64式対戦車誘導弾を搭載した姿を再現したのが今回のキットである。以前に同じくファインモールドの106mm無反動砲を搭載したモデルも製作したが、基本的な部分はほぼ同じで武装の搭載が異なっている。


上の画像が移動時、下の画像が発射時の様子である。キットでもミサイル発射機は可動で再現される。キットではミサイルが装填状態で再現される。ミサイルの青帯は訓練弾を表している。前述のように部隊内での略称は「MAT」であるが、ミサイル発射機の側面には「ATM」と表記される。本来対戦車誘導弾は「Anti Tank Missile」と訳されるべきであるが「アトム」つまり核兵器を連想させるため「マット」になった、というのは有名な話である。当時の日本は自衛隊の法的立場も確立されず、日米安全保障条約のあり方を巡って揺れており、外部で使われることのない軍事用語にまで気を遣わなければならなかったのは、まだまだ自衛隊という組織が日陰者であったことを如実に示すエピソードである。

例によって車体の塗装はタミヤの自衛隊OD色でスプレー塗装、シャシーは黒いサフェーサー1500のスプレー塗装で仕上げた。本来シート部分もOD色ではなく濃いグレーに塗るよう指示されているが、実車を見るとオリーブ系統の色に見えたので、OD色のままとしておいた。

最後に少し解説。助手席に置いてあるのが目標を評定する双眼鏡で、これを見ながら後部座席にある射撃装置でミサイルを操作することとなる。双眼鏡は助手席で使うのではなく、実際は地面に下して三脚を開いて使う。助手席には三脚を閉じて収納する輪っかがついている。射撃時は乗員は車外に対比していたものと思われる。乗車状態で射撃すると真横を通るので、ミサイルの発射炎がさぞかし怖いことだろう。余談だが射手になるには相当の訓練が必要だったようで、嘘みたいな話だが当時の64式の配備先にはミサイルの操縦に慣れるため練習用のカーラジコンがあったそうである。





64式対戦車誘導弾は文字通り1964年に制式化された国産初の対戦車ミサイルである。通称はMAT(Missile Anti Tank)。開発は航空機に造詣がある川崎重工業が行った。システムは誘導弾本体、運搬用コンテナ兼発射台と、変圧器等を内蔵した射撃装置からなる。誘導方式は手動指令照準線一致誘導方式で、ミサイルと射撃装置はケーブルで結ばれており、ミサイル後部の発光灯を目印に射手がジョイスティックによる操作を行なう方式であった。複雑なレーダー装備を必要としないため73式小型トラック(配備当時は1/4tトラック、開発当初はトラックのけん引トレーラに積載)1台で全て運用可能なコンパクトなものであった。射手が目視で目標まで誘導させるため、飛翔速度は85m/sと決して速くは無かったが有効射程は1800m程度とされ、隊員の練度次第では目視できない目標に命中させることも理論上可能であった。
当時世界ではこの誘導方式が主流であり、他国の装備と比しても遜色ない性能を有していたが、いかんせん発射時に大量の噴煙を発生させるため発射地点を敵に特定されやすく、また目標に命中するまで誘導を続ける必要があり、敵に発見、反撃された場合の生存性も問題であった。後継装備となる79式対舟艇対戦車誘導弾が制式化されると徐々に調達数は減少していき、その後87式対戦車誘導弾、01式軽対戦車誘導弾とさらなる新装備が登場し、64式は1990年代にひっそりと生産を終了、2010年頃にはすべて退役したとみられ、今では全国どこの部隊へ行っても現役を姿を見ることはできない。



所属部隊は付属のデカールで富士学校、空挺団とともに選べる群馬県新町駐屯地の第12対戦車隊とした。第12対戦車隊の車両は以前の駐屯地祭で見かけた記憶があり(と言っても20年近く前だが)、思い入れもあるのでこの部隊にさせてもらった。64式対戦車誘導弾を自分で撮った写真もあるはずなので、またの機会に探してみようと思っている。

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by gramman
| 2019-01-14 22:56
| 模型
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トランペッター・1/35 日本 陸上自衛隊 87式 偵察警戒車
本当に久しぶりになってしまったプラモデルの記事を掲載。題材は購入から何年か越しで完成した陸自87式偵察警戒車だ。以前に訪れた新発田駐屯地の創設記念行事に触発されて購入したので1年半ほど経っていると思われる。買ってからもっと年数の経っているキットもたくさんあるのでなんとかしたいところだ・・・。


キットは現在1/35スケールで唯一プラキット化しているトランぺッター製。例によって気になるところは多いが、気長に組み上げると全体のプロポーションは悪くない。説明書は細かいところの説明が省略されているので、製作に際しては実車の写真を多用する。申し訳程度のエッチングパーツもついてくるが、扱いやすいのがありがたい。塗装はタミヤの自衛隊色を筆塗り。10式戦車や16式機動戦闘車は迷彩のパターンが決まっているが、今回はやりたいように気ままに進めた。




砲塔は360度旋回が可能。機関砲部分は実車では俯仰角-10~+45度の範囲で可動する(模型では不明)。砲塔には車長と砲手を載せた。訓練風景を再現していないので、顔へのカモフラージュ塗装は行わなかった。ちなみに砲塔部分に乗り込むのは車長と砲手だけで、前部右側(ペリスコープが3枚のハッチ)が操縦手、その隣のハッチから前部偵察員が乗り込む。後部には後ろ向きに後部偵察員が乗り込む。車体後部に走行時に路肩側となる左側にペリスコープがついているのはそのためである。

偵察装備に勢ぞろいしてもらった。所属を第1偵察隊としたのは前の1/2tトラックと合わせたかったからという理由のほかに、砲塔に部隊マークを描かないという理由もあった。他の偵察隊は砲塔側面に部隊マークが描かれることが多い。ちなみに第1偵察隊の表記はデカールに含まれないので手持ちのデカールを使った。

おまけでついてくる普通科隊員のフィギュア。トランペッターからは82式ファミリーであるCCV、87式RCV、化学防護車の3種がラインナップされておりそのすべてに全く同じ普通科隊員フィギュアがおまけでついてくる。89式小銃とカールグスタフを持った突撃の姿勢をとる普通科隊員3名であるが、あまり動きに意味がなくジオラマには正直使いづらいが、ただ捨てるのももったいないので立体化してみた。


87式偵察警戒車は陸自の保有する偵察用装備である。略称は「87RCV」、愛称は「ブラックアイ」であるが、部隊内では「RCV」と呼称される。概要を簡単に言えば82式指揮通信車のコンポーネントを流用し砲塔と偵察員室を増設したものである。製造は小松製作所だが、いすゞ製ディーゼルエンジンを搭載、装輪式の強みを生かし路上最高速度100km/hを発揮する。高速道路も自走できるため部隊展開はもちろん、駐屯地祭への参加も容易である。主武装にエリコン社製25mm機関砲、副武装として同軸に74式車載7.62mm機関銃を搭載する。25mm機関砲はAFV程度の装甲なら貫徹可能とされる。
総輪車両はその特性上どうしても足回りにスペースが必要となるので、組んでみると全体の腰高感は否めない。また、1987年から2005年まで調達された関係だろう、細部が異なっている個体が多く、トランぺッターのキットは初期のものを再現していると思われるのでその年代の資料を収集したほうが組みやすい。後部カメラは現在は角ばったより小型のものを採用しているし、ボディサイドのリフレクターの位置、色も異なるものが多い。無線アンテナもキットでは0.5mm真鍮線で再現したが、最近の広域多目的無線のものはより太いものになっている。
陸自定番装備のワイヤーは、キット付属のタコ糸ではなく手持ちの1mm金属ワイヤーに置き換えた。またキットにはバックミラーが再現されるが、公道走行時しか装着されないので、今回は外した状態とした。外した状態にするための基部はついてこないのでそれらしく見えるジャンクパーツをくっつけただけのまったくの創作状態なので、あまり注目してほしくない。
余談だがキットにデカールはついてくるもののあまりアテにしてはいけない。キット指定の銘板はサイズが合わないうえ、思いっきり「90式戦車」と書いてあるので、サイズ違いの3枚付属する銘板っぽいデカールのうち中くらいのサイズのを貼ったが、本当は何用なのか、何と書いてあるのかは分からない。
車台後部にはジュリ缶が載せられるラックがあり、ジュリ缶もパーツとして付いてくるが、ジュリ缶に施される「防衛庁」のデカール、留め具、バンドも無いのであえて搭載しない状態とした。これらの不満を解消するため、ピットロード社からライオンロアのエッチングパーツ、細部のデカールをセットした商品がラインナップされているので、気になる方はそちらを入手してもらいたい。






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by gramman
| 2018-11-04 17:13
| 模型
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タカラトミー・トミカNo.96 自衛隊 高機動車
トミカ2018年10月の新車はまさかのラインナップ、自衛隊の高機動車だ。

もはや街中でもよく見かける装備となった高機動車。自衛隊の中でも有名でありながら模型化にはあまり恵まれなかった車両であったが、採用から20年以上経って、ついに王道トミカに登場した。あえて「陸上自衛隊高機動車」とは名乗っていないが、海自、空自では高機動車の民生仕様であるメガクルーザーを使用しているので、実質陸自専用装備である。唯一空自では基地防空用対空誘導弾(陸自の11式地対空誘導弾発射機を高機動車のシャシーに載せたもの)を装備しているが、これは例外中の例外だ。



察しの良い方ならお気づきだと思うが、実は荷台の幌は外すことが出来る。今回最大の見どころはこの幌を外した状態で、室内がただならぬ熱意を感じられるほど作りこまれている。運転台周辺はもちろん、隊員が乗車する座席、後部のバーなど実車の雰囲気をよく再現している。トミカは3歳以上を対象年齢にするために誤飲を防止するなどの観点から、製品化するには様々な制約があったことだろうが、よくぞここまで再現できた。これは幌を外さずに遊ぶのはもったいない。

野外での活動を主任務とする陸自の車両であるがゆえに悪路走行性能を追求しており、エンジンはトヨタ製直列4気筒直噴ディーゼルエンジンを搭載(現行型は日野自動車製)、最低地上高を稼ぐため駆動はハブリダクション仕様とされた。



ちなみに初回特別仕様は乗員2名、後部に隊員8名がフル乗車したフィギュアが載った仕様となる。初回特別仕様をたくさん並べて観閲式を再現したい諸兄はそれほど多くないと思うが、例によってすぐに売り切れていた。
これでトミカで発売中の自衛隊車両は軽装甲機動車と高機動車となった。さらに昨今のトミカのラインナップを見ていると予想外の車両が見受けられるので、ここは3トン半トラックの登場にも期待したいところだ。もちろん初回特別仕様は荷台に隊員フル乗車仕様で、陸上自衛隊中央観閲式を再現できるようにしてもらいたい。
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by gramman
| 2018-10-31 21:18
| ミニカー
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陸上自衛隊新発田駐屯地 創設65周年記念行事


























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by gramman
| 2018-06-15 12:32
| ミリタリー
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陸上自衛隊高田駐屯地 創設68周年記念行事


観閲部隊集合完了。この後観閲部隊指揮官、式典執行者の順に入場し、10時に式典が開始となった。
















93式近距離地対空誘導弾、通称近SAM。照準装置は通常車内に格納されてあるが、今回は屋外に展示してあった。モニターとテンキー、小さいブラウン管の画面とジョイスティックがさながら往年のゲーム機の雰囲気である。



上段はまだまだ現役、第2普通科連隊の82式指揮通信車。2番目は勝田駐屯地の施設教導隊の96式装輪装甲車。なぜか中隊名がゴムマグネットで隠されていた。
3番目は貴重な普通科火力として調達数を増やしている中距離多目的誘導弾。車内に操作装置があったが、カメラを向けたところ担当の説明隊員から撮影を制止されてしまった。新しい装備なのでまだまだ機密の部分が多いのだろう。
続いて第12ヘリコプター隊の航空機を紹介。画像3番目は北宇都宮駐屯地の第1飛行隊所属UH-60JA多用途ヘリ。模擬戦闘訓練でもレンジャー降下、機内からの重機関銃射撃と活躍した機体だ。
4番目は相馬原駐屯地の隊本部、または本部付隊所属のOH-6D観測ヘリ。本来は火砲の弾着の観測が任務であるが、連絡任務など汎用性が高く、価格面でも優秀な機体であったが順次退役がすすんでいる。
最後は相馬原駐屯地、第2飛行隊所属のCH-47J輸送ヘリ。陸自の保有する最大のヘリである。後部ハッチから中に入ることができ、見学者で長蛇の列であった。
〈関連項目〉
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by gramman
| 2018-04-28 13:28
| ミリタリー
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タカラトミー・トミカNo.120 油圧式ショベル グラップル仕様

このOD色一色に「災害派遣」の文言を纏った油圧ショベルはどこからどう見ても自衛隊の装備品なのだが、公式には自衛隊仕様とは謳っていない。形状的にはトミカ9番のコマツPC200-10型をベースにしていると推定される。
自衛隊の装備する油圧ショベルは、民生品に特別な機能を追加せずただOD色に塗っただけのいわゆる「油圧ショベル」と、アーム部分を360°回転させられるほか、車体を傾ける機能を持った「掩体掘削機」の2種類がある。今回のモデルは「油圧ショベル」に分類される。災害派遣でのガレキ処理を想定してか、グラップルと呼ばれる主に建物の解体作業に使用するツメを装着しているのが特徴的だ。
油圧ショベルらしく可動する箇所も多い。アーム部分はかなりフレキシブルに動くし、もちろん醍醐味である運転台の回転もしっかり再現される。キャタピラも動くが、かなり固いので子供にはあまり楽しめなさそうだ。
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by gramman
| 2018-04-26 18:47
| ミニカー
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モノクローム・1/35 陸上自衛隊 1/2tトラック 斥候車
ハイラックス消防車以来のプラモデルは、久しぶりの1/35スケールに返り咲き。4月5月と陸自駐屯地祭が続き、装備を見る機会が多かったのでそれに影響されてのことだ。題材はモノクロームの1/2tトラック斥候車を選んだ。このキットは製作自体は2回目だが前回はエッチングパーツに泣かされて完成させることが出来なかったので今回は気合を入れて取り組んだ。

見所の後部座席周辺。ミニミはよく再現されているが、やたらパーツがゲートにくっついており、切り離す時に銃身が破断しやすいので注意が必要だと言っているそばから折れたので、かなり切れ味の良いニッパーがあると良い。偵察に欠かせない無線機のアンテナは真鍮線で再現した。長さは実車の写真を見て、感覚で決めたので正確な長さをご存知の方がいたら教えていただきたい。細かいことを言えば無線機のツマミなども塗ればよかったのだろうが、気にならなかったので取り掛からなかった。

運転台周り。メーターと助手席前の注意書き、ラジオコンソールの再現にはデカールが付属する。画像では見えないがドア内側の小銃ラックはエッチングパーツで再現する。今回もモノクローム特有の柔らかいエッチングパーツにはかなり苦労させられた。

フロントステアリングは可動する。今回はフロントガラスは剥き出しの状態としたが、演習等では反射防止と機関銃の射撃による破損を防ぐため古い毛布などで覆ってしまうようだ。それを再現するのも面白いかもしれない。

もはや説明するまでもないが、一番「自衛隊らしい」車両ともいえるのがこの1/2tトラックで、古くは73式小型トラック(新型)ともいわれていた。現車は1996年に登場し、その時は73式と呼ばれていたのだが、民生品を多く使っており、装備品の更新が随時行われるため2001年より納入が始まったものより名称が変更された。実際に年度によって何度か小変更がおこなわれている。ちなみにこのモデルは初期に納入された個体を再現している。
「斥候車」とは偵察に使用される車両のことで、その任務により機関銃(5.56mm機関銃MINIMI、12.7mm重機関銃M2)、無線機を搭載したものが多い。運転手と助手席の偵察員と、後部の偵察員の3名が乗車する。主に師団偵察隊や普通科の情報小隊が運用している。陸自の偵察は数個小隊で行われるが、さらに1/2tトラックを保有するA班、オートバイを保有するB班、87式偵察警戒車を保有するC班に分類される。それぞれの班が単独で運用されることはなく、A班とB班が共同で偵察を行う「A混」、C班とB班が共同の「C混」となる。状況によってオートバイ班の班長が指揮をとれば「B混」と呼ばれる。
それぞれの装備には特徴があるので、簡単に言えばオートバイは山岳地等の狭隘な地域や隠密行動が要求される状況に使われ、87式偵察警戒車は敵の激しい攻撃が予想される状況に投入される。そんな中で1/2tトラックは「中途半端」は位置づけとなっているが、オートバイの次に控える装備が装甲車ではやはり柔軟な運用はしがたいので「使い勝手が良い」のだろう。
偵察隊の任務は敵の状況を視察することだが、味方の中で最も早く接敵するので敵のトラップにひっかかることも予想され、またあえて攻撃を仕掛けることで敵に応射させ、武器の種類、配置等を偵察する「威力偵察」も実施する危険な任務である。自らのもたらした情報によって味方の生命を左右するわけであるから、情報が誤っていることはもちろん、情報が足りないことも許されない重要な任務でもある。



総評としてはエッチングパーツの取り扱いやゲート処理に苦労するところも多いキットだったが、それなりにスムーズに進めることができた。毎度思うが苦行としか思えないことばかりでも組みあがったときにはすっかりそんなことは忘れて次のキットに取り掛かるのだから、まったく都合が良いものだとつくづく思う。
▲
by gramman
| 2017-06-24 14:11
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陸上自衛隊新発田駐屯地 創設64周年記念行事

今年は観閲行進が終わるころに会場に到着したので、音楽隊演奏、格闘展示、模擬戦闘訓練から参加した。演奏と格闘展示はデジカメの電池切れのショックから立ち直れず撮影していない。



午後からはおなじみの装備品展示となった。









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by gramman
| 2017-05-27 09:52
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陸上自衛隊高田駐屯地 創設67周年記念行事
今年も4月16日、陸上自衛隊創設記念行事が盛大に執り行われた。昨年は直前に熊本地震があり、その災害派遣のため高田駐屯地の主要部隊が熊本へ行ってしまい式典は中止となったため、今回は2年ぶりの開催となる。前日の高田公園パレードは開始前後に強い雨が降り、当日も天候が心配されたがいざ始まってしまえば日焼けしてしまうほどの春先とは思えない、暖かいを通り越して暑い1日となった。

今回初となったのが防衛大臣の出席(実際には代理の防衛政務官ではあったが)で、警務隊に警護された来賓が入場するという高田駐屯地らしからぬ演出がなされた。駐屯地司令が交代したので司令の意向なのか、陸自全体としての傾向なのは分からなかった。

群馬ナンバーの警務隊所属覆面パトカー。東部方面警務隊隷下の第125警務隊が相馬原に駐屯しているので群馬ナンバーなのだろう。警務隊は白色に赤色灯を装備した1/2tトラックも所有し、高田駐屯地にも何台かあるようだが、覆面パトカーはレア装備だ。ルーフに反転式警光灯、前面にLED点滅灯を装備した佇まいは交通取り締まり用覆面パトカーを惹起させるが、警務隊のパトカーはあくまで隊内の規律維持が任務なので駐屯地内での速度違反取締りなどはしない。交通取り締まり用パトカーが反転式警光灯を装備しているのは高速での追尾では脱着式警光灯では外れる危険があるため、と聞いたことはあるが警務隊でその仕様にする理由は不明だ。追加情報が得られればいつか披露したい。

車両行進の後、第12ヘリコプター隊のUH-60JAとOH-6Dによる観閲飛行が観閲台左手から右へ飛行していったが、間もなくCH-47JAが南方向から北へ飛行。空挺降下のアナウンスがなされたが、アナウンスと同時に上空を見上げると隊員は既に飛び出した後で、機体から飛び出す瞬間は見ることが出来なかった。

そして模擬戦闘訓練。今年の想定は会場右手、「関山の台」と呼ばれる地域が敵に占領されており、第2普通科連隊を基幹とする歩兵部隊が占領された地域を奪還するというものだった。敵役は赤いヘルメットを装備している。画像には写っていないがこのさらに右側に敵根拠地となっている国旗掲揚台に12.7mm重機関銃M2と、87式偵察警戒車扮する敵装甲車が陣取っている。

支援を受けさらに増派された普通科部隊。軽装甲機動車と下車した隊員により攻撃が続く。今年は戦車がいないのでおそらく代役を務めている87式偵察警戒車。この間に、UH-60JAより降下した狙撃隊員によりAPCに搭乗した敵指揮官が狙撃されている。



過去何度も予告されながら天候不順により実施されなかった空挺降下は今年初めて見ることが出来た。実施部隊は日本唯一の空挺部隊である第1空挺団で、降下する隊員は4名。いずれも新潟県出身者であった。使用される空挺傘は自由降下傘で、スポーツパラシュートと同形状で操縦性、安全性か向上している。特に高田駐屯地のような狭い場所に降下する際は、以前のように空挺専用の傘では危険なのだろう。降下に際しても5点着地などはせず、両足で立ったまま着地していた。


いよいよ最終段階、特科による突撃支援射撃が開始。敵陣にさらに激しく砲弾が着弾した。この前に92式地雷原処理車により、敵地雷原は無力化されている。
以上で式典は終了。午後から装備品展示となったが、毎年と同じなので今回は割愛させてもらった。
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by gramman
| 2017-04-24 21:48
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海上防災フェスタ(新潟)~海上からの防災に備えて~
2016年9月24日、25日にかけて新潟東港で海上防災フェスタが行われた。このイベントの目玉は海上自衛隊護衛艦「ひゅうが」の寄港だ。その他に海自多用途支援艦「ひうち」、陸上自衛隊新発田駐屯地より各種車両、新発田地域広域消防より消防車と救急車の展示がなされた。この機を逃しては「ひゅうが」はなかなか見ることが出来ないと思い、24日に強行軍で新潟東港へ向かった。

航空自衛隊新潟分屯基地の新潟救難隊所属の日産・エクストレイル。正式名称は不明だが、装備品特有のナンバープレートを掲げているので、制式装備である。航空機の救難活動に際して緊急走行が出来るよう赤灯が装備されている。

●護衛艦「ひゅうが」
護衛艦「ひゅうが」は2009年に就役したヘリコプター搭載護衛艦である。艦番号は「181」。2016年現在第3護衛隊群第3護衛隊所属で、定係港は舞鶴である。全長は197m、基準排水量は13500tと、就役時は海自史上最大級の護衛艦であった。
海自初の全通甲板を持つ護衛艦で、ひゅうが型護衛艦の1番艦となる。同型艦は「いせ」。命名の由来は旧海軍の航空戦艦「日向」「伊勢」から来ている。
固定兵装はMk.15高性能20mm機関砲(CIWS)が2基、Mk.41VLSが16セル、3連装短魚雷発射管が2基、12.7mm重機関銃M2が7挺である。護衛艦の兵装としてはいささか貧弱であるかのような印象を受けるが、そもそも海自の戦闘における護衛艦運用は艦隊で行動することを常としており、兵装はそれぞれの艦に対空、対潜、対水上目標と得意分野を割り振り、その他の装備については自らを防御できる必要最小限度の能力が備わっていれば十分という発想のもとで成り立っている。
自らの身を守る装備、すなわち個艦防衛機能としてVLSからは対空ミサイルシースパロー、対潜ミサイル新アスロックが発射可能となっており、高速魚雷艇などに対してはCIWS、または12.7mm重機関銃M2で対処することとなっている。敵戦艦、巡洋艦等の対水上目標に対する固定兵装は3連装短魚雷発射機のみであるが、搭載するSH-60K対潜ヘリからはヘルファイアⅡ対艦ミサイルの発射も可能である。
艦橋付近に集中した各種レーダーと電子機器。「ひゅうが」で最も重要なレーダーがFCS-3多目的レーダーで、白いはんぺんのようなものがそれである。大きいものがCバンドで主に目標の捜索に使用され、小さいものはXバンドで目標の射撃指揮に使用される。
その他マストには対水上レーダー、電波探知妨害装置(通称ECMとESM)、敵味方識別装置(IFF)、衛星通信アンテナなどが装備される。艦橋左舷側に飛び出している棒のようなものは、長距離通信用のアンテナである。
とにかく広い飛行甲板。主立って見えるのは艦橋だけで、当たり前だが航空機の運用の邪魔にならないよう実にさっぱりとしている。甲板に設けられた○に十字のものはヘリなどを固縛するためのスポットだ。
飛行甲板にはヘリコプターの発着艦スポットが4機分設けられており、最大で3機が同時に発着艦できる。
飛行甲板下に設けられた格納庫スペース。さながら輸送艦のようでもあるがあくまでこれは艦載ヘリを収容する格納庫である。そのため舷側に車両を搭載できるようなランプは設けられておらず、陸自車両等の輸送には使えない。格納庫にはSH-60系ヘリであれば8機以上が収容可能となっている。
航空機を昇降させるエレベーター。艦前部と後部に設けられており、特に後部エレベーターは全長20m×全幅13mと大型で、H-60系ヘリであればローターを展開させた状態での昇降が可能となっている。
飛行甲板に展示されていたSH-60K哨戒ヘリコプター。2005年に運用を開始した哨戒ヘリで、数の上では海自主力ヘリである。以前より運用されていたSH-60Jを改良したもので、特に対潜・対水上能力、人員輸送能力、警戒監視能力を高めることを目的に開発された。搭載できる兵装はSH-60JではMk.46短魚雷のみしか運用できなかったが、SH-60Kでは97式短魚雷、12式短魚雷、対潜爆弾、ヘルファイアⅡ対艦ミサイルと、74式車載7.62mm機関銃がドアガンとして運用でき、敵艦船、潜水艦にとっては大きな脅威となった。
飛行甲板に置かれた艦載救難作業車P-25J。艦自体の火災はもとより、ヘリコプターの火災にも対処できるよう、水タンク、泡消火薬剤(AFFF)タンク、消火器を搭載している。小型ながら自重が8.55tあり、ヘリコプター火災では最終的には燃えているヘリを海に落とす役割をも担うようだ。
●多目的支援艦「ひうち」
多用途支援艦「ひうち」は、自走不能になった僚艦の曳航、射撃訓練での標的艦曳航、消火活動、救難活動など多目的に使用できるよう開発された艦である。他国の海軍における航洋曳船に相当する。艦番号は4301で、所属は舞鶴地方隊である。
艦全体を見渡してみると後部甲板が一段低くなっており、ここが作業スペースとなっている。射撃訓練の支援の際にはここに自走式または曳航式の水上標的を搭載する。排水量に対して機関出力が5000PSとかなり強力になっており、タグボートとしての使い方も想定されている。いろいろと見学したいところではあったが、残念ながら24日は艦内の一般公開はされていなかった。
「ひうち」に搭載されている自走式水上標的「バラクーダ」。「バラクーダ」は射撃訓練の標的で、ベースとなっているのはカナダ製のボートである。射撃の標的ではあるが、訓練のつど砲弾を直撃させていたのでは頻繁に訓練が出来ないので、実務ではバラクーダの50mほど後方に着弾させるようである。艇後方の高い構造部にはカメラ等の評定装置が取り付けられており、射撃の分析が可能。ちなみに有人での操作も可能ではあるが、無人で遠隔操縦が可能で、射撃訓練時はもちろん遠隔操縦で実施する。
「ひうち」の隣で航走パフォーマンスを見せてくれていた。最高速度は36kt(約65km/h)以上にもなり、また優れた旋回性能も有しており、不審船等の高速艦艇への対処訓練も可能である。当日も鋭い加減速と旋回を繰り返していた。
●災害派遣装備
岸壁に並べられた陸自の装備。新発田駐屯地の第30普通科連隊の装備だ。
初めて中に入った野外入浴セット2型。天幕を3つつなげており、1つ目で受付などを行い、2つ目の天幕が脱衣場、3つ目の天幕が浴場となっている。
浴場とは別の天幕に設置されたシャワー場。野外入浴セット2型の備品かとも思ったが、天幕に横付けされた1 1/2tトラックのナンバーが「81-〇〇〇〇」と化学器材のものであったので、原子力災害、または生物化学兵器の除染などを想定して展示されていたようだ。
●番外編


海上自衛隊舞鶴地方隊総監部防衛部所属の業務車。外観はスバル・フォレスターとまったく同じで、塗色も市販の黒色と同じだ。
なぜか止まっていた陸上自衛隊中部方面総監部付隊所属の業務車1号。詳細は不明。
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by gramman
| 2016-10-10 13:43
| ミリタリー
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